きのう、きょうと2日連続、大台4万円を突破した株価。市場の次の注目は、住宅ローン金利などにも影響を及ぼす日銀のマイナス金利解除です。
林芳正 官房長官
「物価高から国民生活を守り、所得の伸びが物価上昇を上回る状況、これを確実に作り出す」
けさ発表された東京23区の消費者物価指数は、去年の同じ月より2.5%上昇しました。インバウンドが好調な宿泊料は33.3%と大幅アップ。食料も5.0%上昇。家計を圧迫する物価高が長く続いています。
注目は、日銀が掲げる物価目標2%を再び上回った点です。先月、日銀の植田総裁は物価状況に踏み込みました。
日本銀行 植田和男 総裁
「デフレではなく、インフレの状態にあると考えています」
「デフレ脱却」のために大規模金融緩和を続けてきた日銀のトップが「デフレではない」と踏み込んだのです。
この発言で、市場では日銀が今月か来月の決定会合でマイナス金利解除に踏み切るのでは、という観測が広がりました。
マイナス金利解除となれば「17年ぶりの利上げ」になります。為替や株価のほか、住宅ローン金利の上昇など、生活への影響も予想されます。
金融当局関係者
「もう誰がどう見たって、デフレではないでしょう。マイナス金利を解除しますよという暗に匂わせる発信を続けてきたので、いつ解除しても市場が混乱しないような環境整備はすでに終わっている。あとは春闘次第じゃないか」
日銀は賃上げ状況などを分析し、今月、来月の決定会合でマイナス金利解除について議論するとみられています。
株価4万円突破にマイナス金利政策の解除。日本経済はいま、大きな分岐点に差し掛かっています。
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